着付けの流れとポイントを知る
着物の着付けはどの部分からになっても良いというというのではなく、着物を着付けた姿が崩れないように考えながら行うことが必要ですが、大体の流れは決まっているものです。
着物姿では着物と帯が表から見える部分となりますが、その下には肌襦袢や長襦袢などを重ねていますので、それらをきちんと順番に着ていくことが大切です。
着物の着付けで最初の段階となるのは、着物を着てからはうまく履くことが難しい、足袋を履くということです。
足に合った足袋を選んで履き、肌襦袢を着ていきます。
肌着は上下がつながったタイプのものと、上下が分かれたタイプのものとがありますので、それぞれシワが寄らないように着て、着付けの基礎とします。
長襦袢は着物の下着となる部分ですが、その着方は着物とほぼ同様ですので、衣紋を軽く抜いて、おはしょりを整えてシワをなくし、衿は着物を着た後に見える部分となりますので、きちんと重ねて着ることがポイントです。
長襦袢といえども、後でたるんでくると、着物の下から見えてきてしまいますので、必要な箇所は腰紐やベルトなどでややきつめになるようにしっかりと留めておきます。
着物や帯の着付け方は人によって違っている部分もありますが、素材や柄が変わるたびに着付け方も大きく変わってしまうというものではないので、人によって違っている方法でも、段取りやコツをきちんと掴んでおくことで、さまざまな着物の着付けに対応できるようになります。
着物は、それまでに確実に重ねて着ている肌襦袢や長襦袢の上に最終的に羽織るものとなりますので、シワを脇に寄せていき、全体的なバランスがとれるように大きな鏡などで確認しながら着付けをしていきます。
帯には、さまざまな種類があり、柄の出方や、着物を着る人の体型が違えば締め方も違ってくるかもしれませんが、手先の長さを決めて、タレを形作り、帯揚げをかけて、手先を整えて、帯締めを締めるということが、ほとんどの帯に共通している帯の締め方の順序です。